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ワイベック=YBECC
Y:薬師寺、B=ブリヂストン、E:ブリヂストンエンジニアリング、C:ブリヂストンサイクル、C:美ら海水族館の頭文字からつけられた。
2006年5月、このワイベックをはくフジの姿は美しく輝いおり、一緒に戦ってきたチームの仲間と喜びを分かちあった。
このとき僕は、ある女性からかけられた言葉を思い出していた。
『フジのプロジェクトの中に機能だけでなく、美しいカタチにこだわる人がいてくれて本当に良かった。』
その女性は足が不自由で、自分の足にあわせて特注の靴を作ったのだが、出来上がってきた靴は彼女の期待を裏切るもので、機能ばかりで美しいものとは言えず、悔しくて一晩中泣きくれたことがあったと僕に話してくれた。ちょうどその時の僕は、大企業であるブリヂストンや大組織の美ら海水族館に対し、たった一人で生意気なことを言い、自分ひとりが空回りしているという孤独感に押しつぶされそうになっていた時だった。その女性が言ってくれた「人工尾びれを美しいものにしてくれて、ありがとう。」という言葉が、まるでフジからの言葉のように思えて、もう一度がんばろうと思えたのだ。
そして今、僕達が追い求めていた理想の人工尾びれをはき、元気に泳ぐフジの姿が目の前にあった。 |